前回、スリランカの国旗を紹介したので、今回は国歌のお話です。
スリランカの国歌は「母なるスリランカ」の愛称で1951年11月22日に公式に国歌として採用されました。国歌は「Sri Lanka Matha(スリランカ~マ~タ~♪)」と歌い始めるのですが、これが母なるスリランカと言う意味になっています。
「母なるスリランカ」はフルコーラスで歌うと3分位かかる長~い歌です。幼稚園、小学校では朝の朝礼の時に国歌を流して国旗掲揚を行っています。
スリランカの人々は国歌が聞こえると、仕事や何かをやっている手を止めて国歌が聞こえてくる方向を向き直立不動の姿勢を取ります。中には胸に手を当てている人もいます。ショッピングモールも開店の時間には国歌を流します。道行く人々は国歌が聞こえてくると立ち止まって国歌に敬意を示していますが、急いでいる時に国家が聞こえて立ち止まっているような人達は、お互い顔を見合わせて「仕方がないね」って苦笑いをしていることも。
歌詞は『米と果物と美しい花に満ちた美しいスリランカの地を愛し、(植民地であった事から)自由になり、知恵を得、喜びと共に国民が団結して進み、更なる自由を勝ち取ろう』と言う内容になっています。
画像は東京で行われた独立記念式典で国歌を斉唱している様子です。
1年に3回以上お米が収穫でき、バナナやココナッツ、マンゴーなど年中何かの果物が実り、街や村に季節を彩る美しい花々があふれるスリランカ。独立や長い内戦を経験したスリランカの人々は格別な気持ちを持ちながら、しみじみ国歌を歌っているのだなあ、と感じました。
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